2025年11月17日
こんにちは、ほしの脳神経・整形外科・在宅クリニック立川、院長の星野達哉です。
ついこの前まで、あんなに暑かったのにもう冬の気配を感じます。インフルエンザも流行してきておりますが、予防接種はお済でしょうか?
さて、寒い時期にはいろいろな病気を発症しやすくなるイメージがあります。脳卒中もその一つですが、実際はどうなんでしょうか?
脳卒中とは脳の血管の病気の総称で、大きく分けるとる脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の細い血管が破ける脳出血、脳の動脈瘤が破裂するくも膜下出血の三つがあります。この中で、脳出血とくも膜下出血は冬に多いという研究結果が大半でありこのことは間違いがなさそうです。これは急激な気温の変化による血圧の変動が原因になっていると思われます。家の中でも浴室などの寒暖差が激しいところへの出入りはヒートショックと呼ばれていることはよく知られていますね。一方で脳梗塞はどうか?これに関しては意見が分かれているようです。国立循環器病センターの研究によると、秋にやや少ない傾向にあるものの全体としてはっきりとした季節差は認めなったようです。ただし、75歳以上の方、心臓の不整脈が原因で起こる心原性脳塞栓症、中等症~重症の方は冬に起きる割合が高くなっているようです。これは心原性脳塞栓症の原因である心房細動の発症は冬に多く、心原性脳塞栓症は高齢な方で重症が多いということと関連しているようです。普段何の症状のない方でも心房細動は発作性に出現することもあるため、注意が必要です。たまに突然の動悸を自覚されたりする方は、1日つけっぱなしで記録するホルター心電図などを行い心房細動を検出することができます。ときどき、突然の動悸を自覚される方は一度検査されることをお勧めします。
