2025年12月01日
こんにちは、ほしの脳神経・整形外科・在宅クリニック立川、院長の星野達哉です。
当クリニックは開院から早くも1か月が経ちました。多くの患者様にご来院いただき、心より感謝申し上げます。不慣れな点やご不便をおかけした部分もあったかと存じますが、「受診しやすいクリニック」を目指し、スタッフ一同、さらなる改善に努めてまいります。
「メジャーな頭痛」に隠れた、ちょっと変わった頭痛
さて、今回は**「ちょっと変わった頭痛」**のお話を掘り下げてみようと思います。
頭痛と聞けば、多くの方が片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛といったメジャーなタイプを思い浮かべるでしょう。しかし、そういった一般的な頭痛に紛れて、まれに遭遇する特殊な頭痛も存在するのです。
今回は、頭痛専門医の視点から、見過ごされがちな希少な頭痛をいくつかご紹介します。
1. 一次性運動時頭痛
症状・特徴: 激しい運動の最中、または運動後に誘発される、**拍動性(ズキンズキンとする)**の頭痛です。運動の種類は問いません。特に暑い環境や高地で起こりやすいとされます。
持続時間: 比較的短く、5分から48時間で治まることが多いです。
対処法: 頭痛の期間中は運動を控えることが基本です。鎮痛剤としては、インドメタシンの服用が有効な場合があります。
2. 一次性穿刺(せんし)様頭痛(アイスピック頭痛)
症状・特徴: 鋭く**「アイスピックで刺すような」**短時間の痛みが、単発または連続して一過性に出現します。痛みは強いですが、数秒以内で終わることがほとんどで、不規則に現れるのが特徴です。
好発部位: 目の周り、こめかみ、後頭部など、頭部の様々な場所に感じられます。
対処法: この頭痛も、インドメタシンが有効であることが知られています。
3. 性行為に伴う一次性頭痛
症状・特徴: 性行為のみに誘発されて起こる頭痛です。性的興奮の増大に伴い痛みが増し、オルガズムの直前か、それに伴って突発的な爆発的な強い痛みとなります。
痛みの場所: 両側性で後頭部に多く、数分、数時間、あるいは一日続くこともあります。
特に重要なこと: このタイプの頭痛では、くも膜下出血や椎骨動脈解離といった命に関わる重篤な疾患との鑑別が極めて重要です。自己判断せずに専門医にご相談ください。
対処法: 性交前1〜2時間にインドメタシンを内服する方法や、トリプタン製剤の有効性が報告されています。
おわりに
今回は、少し特殊な**「きっかけ」や「痛み方」**を持つ頭痛をご紹介しました。
ご自身で「これはちょっと当てはまるかもしれない」「今まで診察で上手く説明できなかった」といった点がございましたら、一度ご受診いただくことを強くお勧めいたします。
頭痛は種類によって対処法が大きく異なります。正確な診断と適切な治療で、頭痛のない生活を取り戻しましょう。
頭痛でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
