子どもの頭痛について|立川・武蔵村山の頭痛診療・内科|ほしの脳神経・整形外科・在宅クリニック立川

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子どもの頭痛について

子どもの頭痛について|立川・武蔵村山の頭痛診療・内科|ほしの脳神経・整形外科・在宅クリニック立川

2026年9月11日

―片頭痛・起立性調節障害(POTS)にも注意―

「子どもが最近、頭が痛いと言うようになった」
「朝になると頭痛を訴えて学校に行けない」
「頭痛で保健室に行くことが増えた」

子どもの頭痛は決して珍しいものではありません。特に小学生から中学生、高校生にかけては、片頭痛や緊張型頭痛など、大人と同じようなタイプの頭痛がみられることがあります。

一方で、子どもは自分の症状をうまく説明できないこともあり、「頭が痛い」という訴えの背景に、睡眠不足、脱水、疲労、ストレス、視力の問題など、さまざまな要因が隠れている場合があります。

また、思春期の子どもでは、起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)が頭痛や朝の体調不良に関係していることがあります。その一つのタイプとして知られているのが、**POTS(Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome:体位性頻脈症候群)**です。

今回は、子どもに起こる頭痛の代表的な原因とともに、POTSを含む起立性調節障害について解説します。

子どもの頭痛は珍しくありません

子どもの頭痛は、成長とともに増えていく傾向があります。

特に思春期になると、睡眠時間の変化、学校生活、人間関係、勉強、部活動、スマートフォンの使用など、身体的・精神的な負担が増えてきます。

子どもは大人と比べて体調の変化をうまく言葉にできないこともあります。

「頭が痛い」と言っていても、実際には吐き気、めまい、だるさ、動悸、光や音がつらいといった症状を伴っていることがあります。

そのため、

などを確認することが重要です。

子どもの頭痛で多い「片頭痛」

子どもの頭痛で代表的なものの一つが片頭痛です。

片頭痛というと「頭の片側がズキズキする」というイメージがありますが、子どもの場合は必ずしも片側だけが痛むとは限りません。両側やおでこ、頭全体が痛いと訴えることもあります。

子どもの片頭痛では、

などの症状がみられることがあります。

特に「頭痛と一緒に吐いてしまう」「頭痛が起こると横になりたがる」という場合には、片頭痛の可能性があります。

子どもの片頭痛では、頭痛が治った後は比較的元気になることも特徴の一つです。

緊張型頭痛もあります

緊張型頭痛では、「頭を締め付けられるような痛み」「頭が重い」といった症状がみられます。

長時間の勉強やゲーム、スマートフォンなどによる姿勢の悪さ、首や肩の筋肉の緊張、精神的なストレスなどが関係することがあります。

片頭痛と比べると、吐き気や光・音への過敏が目立たないことが多いのが特徴です。

ただし、片頭痛と緊張型頭痛の特徴が重なっていることもあり、自己判断だけで区別するのは難しい場合があります。

朝の頭痛と「起立性調節障害」

子どもの頭痛で、特に注意したいのが朝に症状が強いケースです。

「朝起きられない」
「立ち上がると頭が痛くなる」
「午前中は調子が悪いが、午後になると元気になる」
「学校に行こうとすると頭痛やめまいがする」

このような場合には、**起立性調節障害(OD)**が関係している可能性があります。

起立性調節障害とは、立ち上がった際に血圧や脈拍などを適切に調節する自律神経の働きがうまくいかず、立位でさまざまな症状が起こる状態です。

思春期の子どもに比較的多くみられ、頭痛、立ちくらみ、めまい、動悸、倦怠感、朝起きられないなどの症状がみられます。

POTS(体位性頻脈症候群)とは?

起立性調節障害の中でも、POTS(体位性頻脈症候群)は、立ち上がった際に心拍数が大きく上昇することを特徴とする病態です。

横になっている状態から立ち上がると、通常は重力によって血液が下半身に移動します。健康な人では、自律神経が働いて血管を収縮させたり心拍数を調整したりすることで、脳への血流を維持します。

POTSでは、この調節が十分に働かないため、立った状態で動悸、めまい、ふらつき、頭痛、倦怠感などが起こることがあります。

子どもでは、次のような訴えがみられることがあります。

特に、「立つと症状が悪くなり、横になると楽になる」という点は重要な手がかりになります。

POTSと「学校に行けない」は関係することがあります

POTSなどの起立性調節障害がある子どもでは、朝の時間帯に症状が強く出るため、

「起きられない」
「頭が痛い」
「気持ちが悪い」
「立つとふらふらする」

といった状態になり、結果として学校に遅刻したり、休んだりすることがあります。

このため、周囲から「怠けている」「学校に行きたくないだけ」と誤解されてしまうことがあります。

しかし、本人にとっては実際に身体的なつらさがあり、無理に起こしたり叱ったりするだけでは改善しないことがあります。

もちろん、学校生活や心理的なストレスが症状に影響することもあります。しかし、まずは身体的な原因について適切に評価することが重要です。

頭痛とPOTSを見分けるポイント

片頭痛とPOTSによる頭痛は、症状が重なることがあります。

例えば、片頭痛でも吐き気や光への過敏が起こりますし、POTSでも頭痛や吐き気、倦怠感がみられます。

そのため、「頭痛がある」というだけでは判断できません。

診察では、

「頭痛は立つと悪くなりますか?」
「横になると楽になりますか?」
「朝に強いですか?」
「動悸やめまいはありませんか?」
「長時間立っていると具合が悪くなりませんか?」

などを確認することが重要です。

必要に応じて、横になった状態と立った状態での血圧や脈拍の変化を確認するなど、起立時の循環動態を評価します。

睡眠不足・脱水・空腹にも注意

子どもの頭痛では、生活習慣も大きく関係します。

特に睡眠不足は、片頭痛などの頭痛を誘発することがあります。

また、POTSを含む起立性調節障害では、脱水や睡眠不足によって症状が悪化することがあります。

そのため、

など、生活リズムを整えることが大切です。

頭痛日記をつけてみましょう

頭痛が繰り返す場合には、頭痛日記をつけることをおすすめします。

例えば、

などを記録しておくと、頭痛のパターンを把握しやすくなります。

こんな頭痛の場合は早めの受診を

子どもの頭痛の多くは片頭痛や緊張型頭痛、起立性調節障害などによるものですが、まれに脳や神経の病気が原因となっていることがあります。

次のような症状がある場合には、早めに医療機関を受診してください。

特に、突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、麻痺などを伴う場合には、緊急の対応が必要となることがあります。

「子どもの頭痛だから」と我慢させないことが大切です

頭痛によって学校を休む、授業に集中できない、部活動ができない、友達との予定をキャンセルするなど、日常生活に支障が出ている場合には、一度医療機関で相談することをおすすめします。

片頭痛であれば、頭痛が起こったときの治療だけでなく、頭痛が起こりにくくするための予防治療が必要になることがあります。

また、起立性調節障害やPOTSが疑われる場合には、生活習慣の調整や水分摂取などを基本としながら、症状に応じた治療を検討します。

重要なのは、頭痛だけを見るのではなく、**「いつ起こるのか」「立つとどうなるのか」「朝はどうなのか」「学校生活にどのような影響があるのか」**を含めて総合的に評価することです。

まとめ

子どもの頭痛には、片頭痛や緊張型頭痛だけでなく、起立性調節障害やPOTSなどが関係していることがあります。

特に、

「朝起きられない」
「朝に頭痛が強い」
「立つと頭痛やめまいが悪化する」
「動悸やふらつきがある」
「横になると楽になる」
「午前中はつらいが午後になると元気になる」

という場合には、起立性調節障害やPOTSの可能性も考える必要があります。

子どもの頭痛は、本人のつらさが外からは分かりにくいことがあります。「学校に行きたくないだけ」「怠けているだけ」と決めつけず、まずは症状を丁寧に確認してあげることが大切です。

頭痛が繰り返している、学校生活に支障が出ている、めまいや動悸を伴っているなどの場合には、一度医療機関にご相談ください。

当院では、お子さまの頭痛について、頭痛の特徴だけでなく、睡眠、生活リズム、起立時の症状、めまい・動悸なども含めて診療しています。

「片頭痛なのか、起立性調節障害なのかわからない」
「朝の頭痛で学校に行けない」
「立つと頭痛やめまいがする」

といった場合にも、お気軽にご相談ください。

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